脂質異常症について

こんにちは 内科の坂中です。

健診結果が返却されて目にすることが多いのが今回テーマの脂質異常症ではないでしょうか。

脂質異常症は、2007年以前は高脂血症と呼ばれていた疾患で、厚生労働省が3年ごとに実施している「患者調査」の平成26年調査によると、脂質異常の継続加療を必要とする総患者数は206万人を超え、うち女性は男性の2.5倍も多い結果となっています。

脂質異常症は無症状のまま進行し、血管に動脈硬化を来し心筋梗塞脳梗塞の原因となるため、脂質異常値の上昇を認めた場合は改善を図る必要があります。

脂質値上昇の主な原因は、食生活・運動不足などの生活習慣にあります。

健診項目には中性脂肪LDLコレステロールHDLコレステロールの3項目がありそれぞれの違いについて記載します。

 

中性脂肪(150mg/dl以上が異常)

食事の量 (油・糖)に左右されます。ポイントはだけでなく、も体内でエネルギーとして利用されずに余ると中性脂肪に変わり脂肪細胞に蓄えられ、内臓脂肪に置き換わります。

逆にいえば運動などエネルギーが消費されると改善しやすいのも中性脂肪値です。

この中性脂肪が増えると下記のLDLコレステロール値の上昇、HDLコレステロール値の低下を招き、結果的に動脈硬化の助長につながります。

 

LDLコレステロール(140mg/dl以上が異常)

コレステロールは食事以外に加齢・遺伝に影響する値でもあります。一般的には食事から生じるものが1/3肝臓から合成されるものが2/3を占めます。

多くが細胞膜やホルモンなどの材料となりますが、余剰分が血中に停滞し酸化、血管内皮に付着し取り込まれ動脈硬化に至り、悪玉コレステロールと呼ばれます。中性脂肪と異なり、運動による改善が困難な項目です。

 

HDLコレステロール (40mg/dl未満が異常)

生成過程は上記LDLと同様ですが、HDLは血液中の余分なコレステロールを肝臓に運ぶ役割、いわば血液中のコレステロールが増えるのを防ぐ働きがあり、これが善玉コレステロールと呼ばれる所以です。

 

治療ならびに疾患の向き合い方としては食生活の改善・適正体重の維持と運動量の増加を柱とする生活習慣改善から始め、一定期間経て効果なき場合は投薬が検討されます。なお、先天的な代謝異常などに起因する家族性脂質異常症の場合もあり、この場合は生活習慣改善での効果が期待できないため最初から薬物療法を行うことになります。

以上長くなりましたが 今回は脂質異常症にフォーカスをあててみました。

私自身食べることがなにより好きで食事や運動に気を付けているとは全くいえないですが、これを機にみなさんと一緒に健康増進を図っていきたいと思いました。 それではまた

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    訪問診療部から

    はじめまして 訪問診療部です。

     

    現在二人の医師で、ご自宅や施設(特養、老健を除く)の各居室を月1〜2回(状態によっては数回)訪問しております。 


    訪問診療を行う際は、医師訪問看護師医事課ケアマネージャー、介護士薬剤師といったチームで、お互いに連携をとりながら、円滑に診察を行っております。

     

           

     

    また、当院の歯科訪問診療部とも密に連携をとっています。

    今年8月からは泌尿器科も訪問診療を開始しています。

     

    今後益々充実した医療を行ってまいりますので、よろしくお願い致します。

          

    通院困難な方がいらっしゃいましたら、お気軽に当診療部までご相談ください。

     

     

    では、行ってきまーす。

     

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      熱中症の話

      はじめまして 内科の宮崎です。

       

      もうすぐ夏ですね。楽しい夏ですが、気をつけたいのは熱中症です。

      夏を迎える前に熱中症について正しい知識、対応を知っておきましょう。

       

      近年、温暖化にともない新聞やニュースなどでよく見聞きするようになりました。

      熱中症は、高温多湿な状況に、私たちの身体が適応できないことで生じるさまざまな症状の総称といわれています。

      熱中症は、夏の強い日射しの下で運動や仕事をするときだけではなく、梅雨明けの時期にも起こります。また屋外だけでなく、高温多湿の室内でも発症します。症状が深刻なときは命に関わることもあります。正しい対応を心がけましょう。

       

      以下に示す4つのポイントを確認しましょう。

       

      熱中症の症状(発汗、高体温、嘔気、嘔吐、頭痛、筋肉痛、痙攣、倦怠感、意識障害)があるかどうか

       

      意識障害があるかどうか

      ⇨あれば救急要請、医療機関受診

      ⇨なければ日陰や涼しい場所に避難、

      体を冷やす(冷やした濡れタオル等で体を覆う、ペットボトルや氷を使い首や脇の下、足の付け根を中心に冷やす)

       

      水分を自力摂取可能かどうか

      ⇨できればスポーツドリンクや経口補水液を摂取

      ⇨できなければ医療機関を受診し点滴などの処置

       

      ぞ評の改善はあるか

      ⇨なければ医療機関へ

      ⇨あれば安静、回復したら帰宅

       

      熱中症に特に注意したいヒトとしては乳幼児高齢者が挙げられます。

       

      乳幼児は身体が未発達のために体温調節がうまく行えません。

      乳幼児の熱中症を防ぐための注意点としては、汗の状態などをしっかり観察すること、適切な飲水行動を覚えさすこと、涼しい環境だけではなく暑い環境にも慣れさすこと、服装に注意すること等が挙げられます。

       

      高齢者は喉の渇きに気づきにくくなることにより症状が生じたときは熱中症が重篤化しやすいという特徴があります。高齢者の熱中症の特徴として室内で多く発生していることも挙げられます。

      高齢者の熱中症を防ぐポイントとしては、こまめな水分補給、暑いときは無理をしないこと、部屋の温度をこまめに確認、そして何より緊急時の家族を含め連絡先の確認を行うことが重要です。

       

      以上簡単ではありますが終わります。

      夏は目の前です。熱中症に注意して楽しい夏を過ごして下さい!!

       

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        健康診断

         

         3月です。

         

        市の健康診断の有効期限間近での駆け込みや、4月からの会社の健康診断が増えてくる時期です。

         

        健康診断で、高血圧高脂血症糖尿病の疑いありと、診断された方が、おられるのではないかと思います。

         

         

         

        これらの方で、『仕事が忙しいし、症状がないからいいや』と放置されている方はいませんか?

         

         

         

        かくいう私も、今年の健康診断で高血圧とコレステロールの項目で、イエローカードがでています。

         

         

         

        医者の不養生とはよく言ったもので、仕事の合間の食事や、不定期な就寝時間など、普段指導していることから、かけ離れた不規則な生活を送っています。

        そろそろ、体をいたわってくれる奥さんを探さねば・・・。

         

         

         

         

         

        話はそれましたが、この医療費削減と叫ばれるご時世で、

         

        なぜ、これらの病気が重要視されているのか

         

        という話をさせて頂きたいと考えています。

         

         

         

        健康診断で重要視されているのが、高血圧高脂血症糖尿病になります。

         

        これらの疾患に共通する事は、初期は無症状である事と、徐々に血管にダメージを与える事です。

         

        血管は全身を走行し、免疫細胞や老廃物、栄養の輸送など、体の中でのいろいろな物質の移動に使われています。

         

         

        血管のダメージが増えると、物質の移動が滞り、病気にかかりやすくなります。

         

        医療費削減のために、血管のダメージを抑えることで健康な状態を維持してなるべく病気にかからない様にしようと考えているわけです。

         

         

        つまり、政府は、健康的で、お肌がつやつやな高齢者を、増やそうとしています。

         

         

         

        『無症状』、『徐々に』と聞くと、『症状が出てから治療すればいいや』などと考える方も多いと思います。

         

         

         

        実際、『徐々に』はどれぐらいかというと10年単位』です。

         

         

         

        つまり、10年、20年、30年と病状が進んできます。

         

        症状が出た頃には、血管は充分に痛めつけられています。

         

         

         

        また、長期間にわたり、進行するため、

         

        言われた時だけ、1ヶ月、2ヶ月と薬を飲んでも仕方がありません。

         

         

         

        今は体も若いために、少々のことでは病気にはなりませんが、

         

        体や臓器が長年使用されて、

         

        疲れた頃に、血管もボロボロというのでは、

         

        治るものも治りません。

         

         

         

        『そんな先の事はどうでもいい!』

         

         

         

        『そんな歳になれば、いっそ、お墓に入った方が幸せだ!!』

         

         

         

        なんて、声が聞こえてきそうですが、人間なんて欲深いものです。

         

         

         

        娘さんの結婚式まであと何年ですか?

         

         

        お孫さんは、その頃、いくつですか?

         

         

         

        内科の受診をお勧めします。

         

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          便秘の話

          先月、院内の糖尿病教室で便秘の講演をいたしました。

          今回はその一部を紹介します。

          便秘でお悩みの方もそうでないかたも目を通していただければ幸いです。

          お伝えしたい要点は以下の「二つ」です。

           

          まず「一つめ」は排便は姿勢が大事」です。

          いわゆるロダンの考える人のポーズです。

          具体的には次の3点で、〜斡み、△かとを軽く上げる、N召劼犬鯊臑椶両紊砲く、あるいは手で腹部を圧迫して腹圧を加える姿勢です。

          この姿勢は解剖学的に便が排出されやすい姿勢です。

          ほんまかいなと思われる方もあると思いますが、最近こんな研究成果が世界消化器病学会議(WCOG 2017、10月13〜18日、米オーランド)に米オハイオ州立大学ウェクスナー医療センターのRohan Modi氏らによって発表されました。

          この研究は健康な男女52人を対象とした前向き研究で、「排便しやすくなる姿勢を保つ足置き台の使用によって短時間でスムーズに排便できる」ことを示しています。

          つまり洋式便器に小さな足台を用いることで前屈みとなり、「ロダンの考える人のポーズ」が有用であるとの研究成果と思われます。個人の感想ではなかなか良い(^_^)方法です。皆さん試してみましょう。

           

          次に「二つめはガイドラインができた」です。今年10月慢性便秘症診療ガイドライン2017が発行されました。

          このガイドラインは日本消化器病学会が主体の慢性便秘症についての診療ガイドラインであり、我が国では初めてとなります。

          その中で便秘とは本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態と定義されています。

          ですから、何日も排便が無い方のみならず、毎日排便があっても十分量かつ快適に排出できなければ便秘です。

          便秘の治療法の有用性についてはその根拠をA(質の高い科学的根拠)からD(非常に質の低い科学的根拠)に分類し、その治療法の推奨度を「強い推奨」か「弱い推奨」で表されています。

          ガイドラインでは14種類の治療法について評価がなされています。根拠Aかつ強い推奨になったのはたったの2種類でした。浸透圧性下剤と上皮機能変薬です。

          便秘でお困りの方は「ロダンの考える人のポーズ」の実行と治療法については消化器専門医に相談することをお勧めいたします。

           

           

           

           

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            深爪はこわいよ(>_<)!の巻

             

            今回は、足の爪の切り方についてのお話しです

            足の爪の切り方を少しまちがったために大変なことになった花子さんに登場していただきます

             

             

            花子さんはきれい好き。いつも、きっちり

            ぴちぴちに爪を切らないと気が済みません

             

             

             

             

             

             

             

             

            今日も、ぱっちんぱっちん足の親指の爪を切っていました。

             

             

             

             

             

            そのとき、あ痛ッ!!!

            少し、深く切りすぎてしまいました。

                  

            でも、きれい好きの花子さん、爪が短くなってすっきりした。

            と思いました。

             

             

             

             

             

             

             

            その1週間後、、、、、

             

            なんだかずきずき、先日深爪した足の親指がうずきます。 

            まあ、大変!!親指が赤く腫れています!

             

            一体花子さんに何がおこったのでしょうか??

            実は、花子さんがよかれと思ってしていた爪の切り方に原因がありました。

             

             

             

             

             

             

             

             

             

             

             

            爪の先端部分は爪の接している部分の皮膚ときっちり折り合いをつけています(斜線部分)

             

             

             

             

             

            しかし無理に爪切りを突っ込んで爪を深く切ると

             

             

             

            こんな風に爪の外側に棘を作ってこれが指にささるために傷ができ、細菌感染をおこし痛み、腫れを起こすのです

             


             

            実際の写真です。

             

            きれいに爪を整えているように見えますが、→部分を押さえると痛くて靴が履けないといって受診されました。
            局所麻酔をして爪の角をもちあげると
            爪の棘がでてきました。これがずっと刺さっているのですからいたいですよね(T_T)

            この棘をカットしてあげるだけで、嘘みたいに痛みはとれました

             


            花子さんは発症から受診までがはやかったのではやく治りましたが、遅れると感染性肉芽がもりあがり、治るのに1ヶ月以上かかることもあります

            では、足の爪はどのように切るのが正しいのでしょうか

             

             

            爪の白いところは1mmのこします。

            爪先はほぼまっすぐ切ります。

            角をほんの少し丸くカットしてなだらかに整えます 

            スクエアオフカットといいます(^-^)

             

             

            爪の長さは指の先まで

            これより短くても長くてもNGです

             


             

            みなさま、爪の切り方にはくれぐれもご注意を!

             

             

             

             

             

             

             

             

             

             

             

                         青山病院 外科一同
             

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