便秘の話

先月、院内の糖尿病教室で便秘の講演をいたしました。

今回はその一部を紹介します。

便秘でお悩みの方もそうでないかたも目を通していただければ幸いです。

お伝えしたい要点は以下の「二つ」です。

 

まず「一つめ」は排便は姿勢が大事」です。

いわゆるロダンの考える人のポーズです。

具体的には次の3点で、〜斡み、△かとを軽く上げる、N召劼犬鯊臑椶両紊砲く、あるいは手で腹部を圧迫して腹圧を加える姿勢です。

この姿勢は解剖学的に便が排出されやすい姿勢です。

ほんまかいなと思われる方もあると思いますが、最近こんな研究成果が世界消化器病学会議(WCOG 2017、10月13〜18日、米オーランド)に米オハイオ州立大学ウェクスナー医療センターのRohan Modi氏らによって発表されました。

この研究は健康な男女52人を対象とした前向き研究で、「排便しやすくなる姿勢を保つ足置き台の使用によって短時間でスムーズに排便できる」ことを示しています。

つまり洋式便器に小さな足台を用いることで前屈みとなり、「ロダンの考える人のポーズ」が有用であるとの研究成果と思われます。個人の感想ではなかなか良い(^_^)方法です。皆さん試してみましょう。

 

次に「二つめはガイドラインができた」です。今年10月慢性便秘症診療ガイドライン2017が発行されました。

このガイドラインは日本消化器病学会が主体の慢性便秘症についての診療ガイドラインであり、我が国では初めてとなります。

その中で便秘とは本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態と定義されています。

ですから、何日も排便が無い方のみならず、毎日排便があっても十分量かつ快適に排出できなければ便秘です。

便秘の治療法の有用性についてはその根拠をA(質の高い科学的根拠)からD(非常に質の低い科学的根拠)に分類し、その治療法の推奨度を「強い推奨」か「弱い推奨」で表されています。

ガイドラインでは14種類の治療法について評価がなされています。根拠Aかつ強い推奨になったのはたったの2種類でした。浸透圧性下剤と上皮機能変薬です。

便秘でお困りの方は「ロダンの考える人のポーズ」の実行と治療法については消化器専門医に相談することをお勧めいたします。

 

 

 

 

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